Firebase Hosting
Firebase は mBaaS として始まったサービスですが、いろいろなサービスに応用が効くので今やモバイルのみならず一般的な Web システムにも利用されています。また Firebase Hosting は、HTML, CSS, JavaScriptなどの静的ファイルのホスティングに利用されます。その利用方法も、スマホアプリのアプリ内ブラウザで表示するために利用されたり、スマホアプリで利用するコンテンツの置き場に利用したり、Webシステムのフロントに利用されたりなどプロジェクトにより様々です。
このホスティングサービスは、標準でSSL対応もされ、且つ CDN を介して配信されるので、必要なものが全て詰まった内容となっています。
さて、このホスティングサービスにはプロジェクト名を含む URL が割り当てられていますが、自分で取得したカスタムドメインも利用することができます。 DNS の操作に慣れている開発者であれば全く問題ないのですが、スマホ開発者などインフラの知識がない方にとってはスムーズにいかない点もあるでしょう。
今回は、 Firebase Hosting にカスタムドメインを適用する方法を紹介したいと思います。
カスタムドメイン
ここでは- 既にドメインを取得しており、ドメインの DNS 設定を行える状態にある
- Firebase にプロジェクトを追加しており、Firebase Hosting の設定を行うことができる
所有権の証明が完了したら、次はドメインとホスティングサービスを結びつける作業を行います。Firebase Hosting の画面に表示された IP アドレスを、DNS の A レコードで登録します。 登録が完了すると、 Firebase Hosting の画面にはカスタムドメインに対して「保留中」と表示されるようになります。 「保留中」の場合、DNS のキャッシュの切り替えが行われています。ここでは更に時間が掛かります。長ければ 3 日程度掛かるようですが、平均で 24 時間程度のようです。ただし、私が何度か試したときは、ムームードメインで取得していたドメインは 4 時間程度、お名前.com で取得したドメインは 2時間程度の時間で反映が完了しました。
また通常「保留中」と表示されるようですが、ムームードメインで取得したドメインでは「設定が必要です」が時間を置いて交互に表示されるような動きがありました。最終的に問題なく反映されましたので、「保留中」ではなく「設定が必要です」と表示されても、そのまま我慢強く待てばいいでしょう。
反映が完了すると、「接続されています」の表示に変わります。 作業は以上になります。