Google Cloud Platform について

Google Cloud Platform ( GCP ) とは

最も利用されているクラウドコンピューティングのサービスといえば、 Amazon が提供している Amazon Web Services (以下 AWS ) を思い起こす開発者が多いですが、それに負けず劣らずGoogleが提供している Google Cloud Platform (以下 GCP ) もよく知られているサービスの一つです。膨大なクローリングデータからユーザの検索結果を一瞬で表示する Google 検索をも支えているインフラストラクチャと考えると、開発者としては安心して利用することができます。

Google Cloud Platform

Google Cloud Platform のサービス

GCP には以下のようなサーバが含まれます( AWS と対比しています)。

GCP AWS
Google Compute Engine ( GCE ) 仮想サーバ Amazon EC2
Google Cloud SQL データベースサーバ Amazon RDS
Google Cloud Storage ( GCS ) データストレージ Amazon S3
Google Cloud Datasore ( GCD ) NoSQL Amazon DynamoDB
Google App Engine ( GAE ) アプリケーションプラットフォーム AWS Elastic Beanstalk

上記は一例であり GCP には 91 個のサービスがあります( 2018 / 8 / 9 現在)。一般的な Web サーバの構築で考えると、 GCP も AWS も同じようなサービスが用意されています。それなら GCP を利用せず AWS で十分と思われるかもしれないですが、 GCP を利用するメリットはかなり大きいです。
https://cloud.google.com/products/

GCP のメリット

メリット1 … 安い

例えば、仮想サーバのインスタンスの料金を比較してみましょう。実際に小さなサービスの本番サーバを動かすことを想定したサーバ選定をおこないました。結果はこちらです。

  • GCP n1-standard-2 ( vCPU : 2, メモリ: 7.5 GB ) $48.55
  • AWS t2.large ( vCPU : 2, メモリ: 8 GiB ) $82.55

同じようなサーバスペックですが、 GCP の方が AWS の約 60 %の価格となっています。なぜこのような差が生まれるのかといえば、 GCP は自動的に長期割引が適用されます。 GCP は割引なしでも AWS よりも安いのに更に勝手に割り引いてくれるのは嬉しいですね。例えば、1ヶ月サーバを動かしたままですと基本料金から更に30%割引となります。同じようなことは、 Google Cloud SQL のデータベースサーバなどにも適用されます。

実際にはサーバの性能やサポートなども含めた検討が必要ですので、上記は比較の一例とお考えください。

メリット2 … GCP 固有のサービスが優れている

今でこそ GCP には先述した通り100近いサービスを有していますが、 Google のクラウドサービスはアプリケーションプラットフォーム ( PaaS ) である Google App Engine (以下 GAE ) から始まりました。私にとって、 Google Cloud Platform を利用する理由は、ほぼこの GAE にあります。 GAE については述べたいことが山のようにありますので、紹介は別の機会としここでは割愛いたします。
また Cloud Bigtable は Google の知恵を寄せ集めたコアなサービスであり、 Google のサービスの多くがこの Cloud Bigtable を利用しています。簡単に説明すると、ペタバイトにも及ぶ大量データを管理することができる NoSQL 型データベースです。近年、機械学習やストリーム処理など、大量データを高速に処理する必要があるので活躍の機会が増えています。
このように GCP でしか味わうことができないサービスを中心に利用し、それに付随するサービスは Google Compute Engine や Google Cloud Datastore など利用して、 Google Cloud Platform 内で完結するシステムを構築するといいでしょう。

Cloud Identity

GCPのデメリット

逆に Google Cloud Platform ( GCP ) のデメリットについても確認しておきましょう。

デメリット1 … リージョンが少ない

GCP はリリース直後、日本であまり人気ができませんでした。その理由の1つに日本リージョンがなかったことにあるでしょう。実際、日本でも GCP が認知されたのは2016年に東京リージョンが開設されてからです。当時より世界的に見て AWS よりもリージョンが少なかったですが、それはもう昔の話になろうとしています。2019年には大阪リージョンが開設される予定であり、日本国内だけで高可用性のサーバ構成を構築できるようになります。
https://cloud-ja.googleblog.com/2018/02/Osaka-GCP-region-open.html

Google Cloud Platform Regions

デメリット2 … 日本語情報が乏しい

AWS は日本でも多くのユーザがいるため、日本語の技術情報が揃っています。新しい AWS のサービスも直ぐに日本語のドキュメントが用意されています。一方、 GCP ではGAE の公式ドキュメントですらまだ英語のままと日本語の情報が揃っていません。日本には英語が読めないエンジニアが多いので、この点は今後に期待したいところです。

まとめ

  • Google Cloud Platform ( GCP ) は、クラウドコンピューティングのサービスである。
  • GCP は Amazon Web Services ( AWS ) よりも費用を安く抑えることができる。
  • Google App Engine や Cloud Bigtable のような、Google 固有のサービスを利用できる。
  • 近年はリージョンの数が増えており、世界の主要都市にサーバを設置することができる。
  • 公式ドキュメントなどの日本語情報が少ない。
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