Facebook Instant Gamesとは
日本国内で人気のあるSNSといえばLINEやTwitterですが、世界的に見ると一番人気は20億人以上が利用しているFacebookです。そのFacebookはゲームプラットフォームFacebook Instant Games(以下 Instant Games)を持っており、このゲーム内に広告を表示することで手軽に収益を上げることができるため、近年注目を集めているサービスの一つです。
https://developers.facebook.com/docs/games/instant-games?locale=ja_JP
Instant GamesはモバイルアプリFacebook Messangerの中で遊ぶことができるゲームです。そのため主にターゲットはモバイルユーザとなります(PCのFacebook上でも遊ぶことができますが縦長画面になります)。PCユーザを切り捨てる思い切ったプラットフォームですが、モバイルファーストの今の時代を考えるとちょうど良いのかもしれないですね。
CocosCreator
それではどのように作成すればよいのでしょうか。このInstant Gamesは、HTML5をベースとするブラウザゲームです。つまりそのゲームロジックはJavaScriptで実装することになりますが、iOS, Android両OSに対応したソースコードをゼロから書くことは至難の業です。
そこでFacebookはゲームエンジンの仕様を推奨しています。その中に、モバイルゲームでは王道のCocos2d-xをベースとしたCocosCreatorも含まれています。
https://developers.facebook.com/docs/games/instant-games/compatible-engines/
このCocosCreatorは全て無料で利用することができ、GUIによりゲーム画面を作成することができます。開発言語はもちろんJavaScriptですので、プログラミング言語初学者でも簡単にゲーム制作を始めることができます。
コアとなるゲームエンジンは、長年スマホゲームで培われてきたCocos2d-xの技術が惜しみなく利用されているため、安心してゲーム開発に集中することができます。
http://www.cocos2d-x.org/
Facebookで利用開始設定
Instant Gamesの開発を始めるには、まずFacebook for Developersで「新しいアプリを追加」からアプリを登録します。そしてインスタントゲームを選択し「インスタントゲームを使用する」が「はい」となっていることを確認し、画面最下部にある「変更を保存」を押すだけです。
https://developers.facebook.com/apps/
CocosCreatorにおけるInstant Games向けビルド
CocosCreatorは一般的な利用方法になります。詳細については割愛しますが、インストール方法も画面に沿って進むだけであり、アプリの作成も特別な設定は必要ありません。Instant Games向けのビルド方法でほかと異なるのは、ビルド時に「Platform」から「Facebook Instant Games」を選択し「Build」を押下し、出力されたフォルダをzipで圧縮するだけです。
Instant Gamesのアップロード
作成されたzipファイルは、Facebook for Developersでアップロードします。「ウェブホスティング」より「+新しいバージョンをアップロード」するとファイルを選択することができますので、作成したzipファイルを選択し「アップロード」ボタンを押下します。この後、Facebook MessangerのInstance Gamesを確認すると開発の項目の中に作成したゲームが表示されているでしょう。
まとめ
- Facebook InstantGamesは、Facebook Messanger上で遊ぶことができるゲームプラットフォームである。
- CocosCreatorを利用すると無料でゲームを作成できる。
- CocosCreatorのビルド時に「Facebook Instant Games」を選択することで、簡単にInstance Games用ゲームを作成することができる。
- 作成したzipファイルをFacebook for Developersにアップロードするだけで、Facebook Messanger上で遊ぶことができる。